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自然栽培米生産者~稗田康雄さんのこと

更新日:2022年11月17日

オーガニックのセレクトショップ Mango Penguinでは、2022年11月から富山県中新川郡立山町産の自然栽培米「陽光米」を販売させていただけることになりました。


Mango Penguinが心から「美味しい」と思えたお米「陽光米」と、その生産者・稗田康雄さんについて、このブログで簡単にご紹介したいと思います。


30数年前から自然栽培米をつくり続ける稗田さんは実は農家のお生まれではありません。

「美味しい玄米を食べたい」という思いから、自ら米作りを始めた稗田さんの物語をぜひご拝読ください。


 


まだ「自然栽培」という言葉がほとんど知られていなかったころ

富山で無肥料無農薬の自然栽培米をつくり始めた刀匠がいた

玄米ごはんをたのしむ人~稗田康雄~


「うまい玄米を食べたい」が原点

稗田康雄さんは、「康光」の名で現在も刀を鍛える、富山県内でも数少ない刀匠です。

そんな稗田さんが玄米と出会ったのは30数年前。

その時食べた玄米が美味しくなかったため、炊き方をいろいろ工夫したけれど、それでもおいしくならない。これは「米それ自体」が美味しくないのだ、と気づいた稗田さん。

「なら、うまい玄米を食べさせてやる、馬にも乗れるぞ」と友人に誘われ、宮崎県での有機農法勉強会に参加しました。そこで栽培されていたお米のおいしさ感動した稗田さんは、富山に帰って農家の人に無肥料無農薬でお米をつくってほしいと頼みました。

しかし、どこからも断られ、仕方なく自分で小さな田んぼを借りて、無肥料無農薬での米作りを始めたのが、お米を育てる人としての稗田さんのスタートです。


とにかく土をつくれ

以来30数年、「とにかく土をつくれ。そうすればおのずと作物ができる」という師匠の言葉を胸に、稗田さんは無肥料無農薬の自然栽培米をつくり続けました。この言葉は奇しくも、「鉄をつくればおのずと刀ができる」と教えた刀鍛冶の師匠の言葉と重なっていました。


立山山麓で新たに耕作地を増やす

そんな稗田さんが今回皆様にお届けするのは、立山山麓の豊かな自然環境に囲まれた田園地帯にある、自然栽培歴2年目の田んぼで収穫されたコシヒカリです。

数年前までは口コミでの直接販売だけを行っていましたが、担い手がいなくなった田んぼで美味しい自然栽培米をつくってほしいと託され、2年前から立山町で新たに耕作地を増やしたことから、より多くの皆様に、自然栽培一筋30年の稗田さんが育てるこだわりのお米をお届けすることができるようになりました。


稗田さんの自然栽培米

自然栽培は、無肥料無農薬で作物を育てる、有機栽培のさらにその先を行く栽培方法です。稗田さんは農薬を使用しないだけでなく、前年の稲刈り時に出た稲わらや刈り取った雑草だけを田んぼに戻して肥やしにするという自然の循環に沿った方法でお米を栽培しています。稲を育てるのは陽光と水と新鮮な空気、枯れた植物を分解し大地を豊かにする数えきれない微生物と細菌。自然の力と育てる人の労力と愛情が育てた、まさに「陽光と大地の恵み」をおなか一杯楽しめるお米です。

さらに、栽培期間中だけでなく、育苗期間も通じて全期間中無肥料無農薬、乾燥は熱を加えず風のみで行うというこだわりの方法で栽培されています。


子どもたちにも食べさせたくなる安心安全で健康なお米

肥料を投入する慣行栽培や有機栽培ほどの収穫量をあげるのが難しい自然栽培米ですが、稗田さんは「日本人の主食を高い値段で売ったらいかん」という師匠の教えを守り続け、現在も自然栽培米としてはお求めやすい価格でお米を提供し続けています。

健康に気を遣う世代だけでなく、元気いっぱいに育ってほしい育ち盛りのお子様がいらっしゃるご家庭にも、ぜひ取り入れていただきたいお米です!







 

稗田さんは、30数年間追求し続けた美味しい玄米の炊き方も、機会あるごとにご紹介しておられます。

12月10日にはMango Penguinで稗田さんの玄米試食会も開催する予定です。


玄米でも精米したものでも、本当に味わいのある美味しいお米です。


Mango Penguinでは、お試しいただきやすいよう、1kgから販売しています。(店内で在庫しているのは玄米だけです。精米したものをご希望の場合は、ご注文をお願いいたします)


身体にも環境にも優しい「陽光米」を日々の食卓に取り入れて、ココロもカラダも健やかな生活を送りませんか!





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