異文化と触れ合う時間
ふるさとイランの記憶を紡ぐ
〔第1回〕じいちゃんの村のノマドライフ(遊牧民の暮らし)
は昨晩無事終了しました。
お食事をお出しするのに精一杯で、終わってみれば全く料理の写真を撮れずじまい。
アリアナのマルフィーさんが頑張って作ったお料理をSNSでご紹介できず、とっても残念です。
折角なので、メニューと次の日にかろうじて残っていたスープや人参ジャムの写真をUPします。
*メニュー*
・セカンジャビン・ジュース(ミントのジュース)
・野菜とひよこ豆のスープ
・ラワッシュ(遊牧民のパン)
・ほうれん草とヨーグルトのペースト
・ヨーグルトチーズ
・スパイスオムレツ
・人参ジャム
・サラダ
・紅茶
・ナツメヤシとクルミのデザート
・マルフィーさんのお話し
私が言うのもなんですが、マルフィーさんのスープは本当に美味しいです。
材料はスパイスからお野菜、お豆までほぼ全部オーガニックなので素材の美味いのは当然なのですが、それに加えてスパイス使いが上手だなと思います。何種類かのスパイスが入っているのですが、味の調和がとれていて、エスニック料理が苦手な方でも食べやすいようなマイルドさに仕上がっていると思います。
またきっとマルフィーさんのスープカフェなども開く機会があると思いますので、ぜひその時にお試しいただけると嬉しいです。
人参ジャムは最近新たに入荷したココナッツシュガーを使ったので、やさしい甘さに仕上がりました。
ほうれん草とヨーグルトのペーストは我が家の定番です。ヨーグルトに茹でたほうれん草とすりおろしたクルミを加え、ガーリックパウダーと塩コショウで味付けしています。多分皆様には意外な組み合わせだったのではないかと思いますが、なかなか評判よかったです。簡単なのでカレーの付け合わせなどにぜひ作ってみてください
お茶請けにお出ししたナツメヤシにクルミを挟んだデザートはイランでは一般的な食べ方ですが、ネットで検索すると台湾などでも同じように食べるそう。味、食感、栄養価の組み合わせがとても良いのです。
今回新たにマジョール種のナツメヤシを入荷しましたが、これがイランでよく食べていたナツメヤシの味とそっくりで美味しい! ねっとりした食感と濃厚な甘みで一粒でも十分に満足できる美味しさです。イランの苗木をアメリカに移植したという話もあるそうですから、味がそっくりなのもうなずけます。
スイーツの甘み付けにもお薦めです。バナナやココアとも相性が良さそう。お砂糖いらないかもしれません。
今回のイベントはアリアナ店主マルフィーの故郷のお話とご飯の会でした。果たして興味を持ってくださる方はどれくらいいらっしゃるのだろうと少し不安に思いつつ企画したのですが、思いのほか定員以上の方にお申し込みをいただき、嬉しい限りです。
お断りさせていただいた方、本当に申し訳ございませんでした。次回を企画しましたら、ぜひご参加いただけると幸いです。
当日は優しく素敵なお客様方にご参加いただいて、私たち自身も心温まる楽しい時間を過ごさせていただきました。
PCに保存したはずの動画が見つからなかったりと多少のトラブルはありつつ、マルフィーも楽しくお話をさせていただけたようです。私が当初設定したトピックスとはちょっとずれた話に行ってしまったりもしたようですが、メディアなどで取り上げられるものとは少し異なる故郷の文化をお伝えすることができたのではないでしょうか。
(私的にはじいちゃんの村の話がもう少しほしかったかも・・・)
とても楽しかったので、次はどんな会にしようかと早速考えを巡らせています。
詩や歌の話にしようかな
スパイスやハーブの話なんかもいいかもしれない
30年近く日々異文化交流を行ってきて(笑)痛感するのは、他国の文化や考え方を本当に理解しようなんて「無理」ってことです。
幼いころに育った土地の文化の影響、考え方などは、本人さえも気づかないほど意識の深層部に沁みついていて、それを全く異なる文化圏で育った人間が本当に理解しようなんて土台無理な話です。分かったような気になることはできるかもしれませんが。
異文化交流っていうのは、まずは違うということ、理解はできないってことを受け入れるってことではないかと思います。その上で、どうやって相手を尊重するか、折り合いをつけていくか。
折り合いがつかなければ、平和的な方法で距離をとる。無理はしない。押し付けない。押し付けられない。(言うは易し)
適度な距離で、違いを楽しむ。っていうのができたらいいですね。
そうしたら、世界はもっと自由で生きやすい場所になるかもです
Komen