Mango Penguinの2階にある、Arianaの店主はイランの人です。
そういうわけで、Mango Penguin家では昔からイラン料理に親しんできました。
イラン料理はクミンやターメリックをはじめとするスパイスを多用しますが、日本人が持ついわゆる「スパイシー」のイメージとは違い、辛さもなく比較的マイルドで食べやすいと思います。
Mango Penguinではイラン料理でよく使う食材も販売していますが、使ってみたいけどイマイチどういう風に使ったらよいか分からない、という方のために、おすすめのイラン料理のレシピもご紹介していこうと思っています。
今回ご紹介するのは、我が家で一番人気のメニューの一つ「アダス・ポロ」。
アダスは茶レンズ豆のこと。ポロはお米。スパイスで味付けしたイランのお豆の炊き込みご飯です。
イランではバスマティ・ライス(インディカ米の一種。細長くパラパラした炊き上がりのお米)を使いますが、30年前は日本ではなかなかバスマティ・ライスが手に入らなかったことから、日本のお米を使い、炊飯器で炊く方法でつくるようになりました。
おぼろげな記憶では、イランの義母はこのアダス・ポロをつくるとき、バスマティ・ライスをまるでパスタを茹でるように茹でてからザルにあげ、そのあと炊飯器で炊いていたような気がします。
こちらでは、そんな手間はかけず、チャチャっと炊飯器だけで炊き上げてしまいます。
〈材料〉
米 3合
茶レンズ豆 3/4カップ
玉ねぎ 中1個程度
ジャガイモ 2,3個
クルミ 半カップ程度
レーズン 半カップ程度
デーツ(ナツメヤシ)あれば5粒ほど
卵 人数分
オリーブオイルまたはバター
クミンパウダー、ナツメグ、シナモン、ターメリック、コショウ(各適量。クミンが多め、あとはほんの少しずつで)
塩
〈作り方〉
①米・茶レンズ豆を洗ってザルにあげておきます
②玉ねぎを薄切りにスライスします
③ジャガイモを細長く切ります
④クルミを1/4程度の大きさに刻んでおきます(手で割ってもOK)
⑤デーツを半分に切ります
⑥鍋に3カップの水を入れ沸騰させます。茶レンズ豆を入れ、弱火で煮込みます。
⑦⑥に玉ねぎスライスの半分、
クミンパウダー、ナツメグ、シナモン、ターメリック、コショウ、塩、オリーブオイル大匙1を入れます。茶レンズ豆が芯を残して指でつぶれる程度になったら火を止めます。
⑧炊飯器の内鍋に米と⑦を入れ、米3合分のメモリまで水を足します。
⑨10分ほど寝かせた後に炊飯器のスイッチを入れ、炊きます。
⑩炊いている間に、③のジャガイモを油で揚げてフライドポテトにします。
⑪②の玉ねぎの残り半分をオリーブオイルで炒め、しんなりして少し色づいたらフライドポテトも加えて塩コショウで味付けます。
⑫クルミ、デーツ、レーズンをバターまたはオリーブオイルで炒めます。
⑬卵をお好みで目玉焼きかスクランブルエッグかオムレツにします。
⑭炊き上がったご飯をお皿に盛り付け、⑪、⑫、⑬を上にのせます。
サラダやヨーグルトを添えて出来上がり
クミンをはじめとするスパイスのほのかな味わいと、レーズンやデーツの甘み、クルミのコク、フライドポテトとオニオン炒めの塩気が混じりあって、何とも言えない幸せなハーモニーを醸し出す一皿です。
《茶レンズ豆について》
茶レンズ豆は、小さく平たいので火の通りが早く、水戻しする必要のない便利なお豆です。豆類の中でもトップクラスの鉄分含有量と言われ、そのほかの栄養分も豊富です。
手軽に植物性たんぱく質も取れるので、ベジタリアンの方にもとってもおすすめ。
もう少しちゃんと盛りつけた写真をのせたかったのですが、気が付いたらArianaさんの作業も撮影も終わり、おなかの中に収まっていました。残念。今度はちゃんと盛りつけして再UPします!
大雑把な家庭料理のレシピですが、ぜひお試しいただけると嬉しいです。
このレシピに使っている食材の一部はMango Penguinで販売しています。
ぜひご利用ください!
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